タイトル:大人になれない英傑殺し - The repetition of the wand of the ruler 4 -
元 ネタ:オリジナル
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著 者:止流うず
傾 向:異世界召喚、MMO、ダンジョン、悪党主人公
「俺たちは悪党だからな」
オリジナルで異世界召喚もの。
MMOな世界観でダンジョン探索・・・しかし王道の様で王道じゃないお話です。
舞台は魔王もといファンタジー勢に侵攻された機械文明。
そこに強制的に連れてこられた人々は、帰還の条件が敵残党の拠点攻略だと聞かされます。これは「塔」の制覇を目指す異世界人たちの物語・・・というのが大筋。
この世界では召喚されたのが多人数で、その数は異世界人だけで一つの集落が作れるほどです。そのため単独行動をするもの、組織に属するもの、非戦闘員も含めさまざまな生活を送っています。その中でも主人公は、どの派閥にも属さない単独行動、もしくは有能なものを仲間に引き入れての少数精鋭で行動していきます。
そして彼の特徴ですが、第一としてが頭が良いことが挙げられます。与えられた情報から穴を見つけたり、裏に潜む存在を看破するなど、常に他者より一歩先を見据えている頭脳派です。「頭が良い」言葉にすると陳腐ですが、常にアドバンテージを手放さない様には感心してしまいます。
そして第二にして問題点でもあるのですが、それは彼が悪人だということ。善を騙し、悪と結ぶ。全ては「せっかくの異世界、自侭に生きるべき」という勝手な思考からきています。ここが王道を王道じゃなくしている原因か。またこの性格は物語の根本にも関わる重要な要素です。
世界を知るにつれ気づき始める己の障害。英傑、英雄、勇者、いわゆる正義の味方。根っからの悪人である彼は「塔」など無視し、タイトル通り英傑殺しを目指していきます。
作者様は昔理想郷に異世界召喚というものを投稿していたお人。分岐もなかったころのラストは衝撃的だった・・・。
他のお薦めは
HPにある異世界召還/弐。悪人が主役な今作と似たお話です。