タイトル:出雲盛衰記
元 ネタ:火魅子伝
サイト名:
十三階段から転げ落ちるアレ
著 者:ていご
傾 向:再構成、独自設定
有名な火魅子伝のSS。天目ヒロインです。
題名の割りに出雲の影が薄いような気がするが、面白いので気にしない。
話は狗根国との戦争で原作と大差がないように思えますが、その過程で神の遣い率いる復興軍と伊雅率いる再興軍の争いが起きます。そこで重要なのが、神の遣いは九峪ではないことです。
ここでの彼はキョウに出会うことも無く、原作開始数年前の出雲に飛ばされています。
それからも蛇蝎との出会いなどを経て、時間操作、不死の能力を手に入る等、原作とは全く別の人生です。
それで肝心の神の使いですが、話の後半に意外な人物であることが明かされます。誰かは見てのお楽しみですが、それに関係する世界の設定が非常に面白いです。
しかしそれでも、今作の主人公は九峪と天目なので、キョウを含む一部の扱いが非常に悪いです。捏造設定もあるので苦手な人は注意。
また、この作者様の傾向かもしれませんが、九峪が自由に行動します。一箇所に留まることはほぼ無く、味方の所に居るのも少ないという。まあ視点がころころ変わって飽きないのですが。
完結済み。最後も綺麗な〆だと思います。
同サイトの「九峪徒然草」とその続編もお薦め。完結してればこっちを紹介したかも。